☆終わりに※この文章は、2006年度 某区の消費生活通信講座のテキスト「ウォーキン グ」~もっと気軽に運動してみよう~用に書いたものです。 「終わりに」 先日、貸し切りバスで横浜の赤レンガ倉庫に行く機会がありました。赤レ ンガ倉庫は横浜埠頭近くに建つ歴史的建造物で、ショップやコンサート会 場、ギャラリーなどが入っています。バスが出る時間までショップを見て回 り、楽しく過ごしました。後日、展覧会を見るために再び赤レンガ倉庫を訪 れることになり、今度は、電車で行って見ました。桜木町から赤レンガ倉庫 までは、大岡川河口の湾を横切るように汽車道という遊歩道が延びていま す。とても静かで気持ちのよい道で、途中でベンチに座って景色を眺めた り、日本丸メモリアルパークや大きなショッピングモールなどに立ち寄って みたりと寄り道ばかり、まっすぐ行けば15分ほどの道のりを1時間以上か けて歩きました。多くのものを見て、感じ、味わうことができ、少し豊かな 気持ちになったような気がします。歩いて目的地に向かったおかげだと思い ます。 歩くスピードは、乗り物に比べてかなりゆっくりです。それでも一歩一歩 あゆみを進めれば、確実に前に進みます。「移動するスピードが速いほど疲 労感を感じる。」という話を聞いたことがありますが、歩く速さは、私たち が長い間慣れ親しんできた移動スピードであり、五感に最も心地よいリズム なのではないかと感じます。また、慣れた道を歩けば、考え事をしながら歩 いていたりします。歩きながら、なんとなく考えがまとまったり、悩んでい たことも解決したりということが良くあります。そして歩いた後は、不思議 と憂鬱な気分も軽くなっていることに気付きます。 「健康の為、歩かねばならない」という義務感ではなく、歩くこと自体を 楽しんでいるうちに、いつのまにか心も身体も良い状態に、一歩ずつ変わっ てゆくように感じます。そのためには、いつまでも自分の脚で歩けるように 筋力を鍛えておくことも大切です。毎日、膝の痛みとの格闘という方も多く いらっしゃいます。できることから身体を動かして、少しでも良くしていき たいものです。私も、微力ながら、体操の講座等で力になれたらと思ってお ります。 最後まで、読んでくださってありがとうございました。このテキストが少 しでもお役に立てれば幸いです。 |